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おとの悪性リンパ腫

投稿者: たま 掲載日: 2006/9/1 (4503 回閲覧)
おとの悪性リンパ腫の闘病記です。


鼠径部の腫れ具合


手術直前、点滴中です


手術完了、麻酔から醒めました


退院します


キャリーで寛ぎ中


抜糸前


抜糸後
 おと、2006年9月1日に手術で腫瘍を5つ摘出しました。その後、悪性リンパ腫と判明しました。その時のお話です。
 8月28日、夜のお世話が終わった後にみゅうを抱っこしたら、お腹がゆうの副腎腫瘍のときのようなハゲ方をしていたので、主治医に電話で報告した。その後、おとを抱っこしたら鼠径部を中心に妙に赤く腫れているを見つけた。みゅうのハゲとおとの腫れが気になったので、シナモンズ全員をチェックがてらお風呂に入れたが、他の子たちは大丈夫そうだった。
 翌日、おとの鼠径部の腫れが気になったので、仕事から帰ってきた後に主治医に電話して週末に動物病院に連れて行くことにした。
 8月30日、やっぱりおとの鼠径部の腫れが気になるので、夕方主治医に電話を入れて仕事を18時で上がり、急いで帰宅。おとを動物病院に連れて行った。主治医に見てもらったところ、リンパ腫っぽいのだが、大きな腫瘍が3つあるのでできるだけ早く摘出手術をしたほうがいいとのこと。金曜日の15時頃から摘出手術を行うことにした。翌日会社にいって仕事の状況を確認してなんとか休めそうな状況だったので、有給をとって手術に立ち会うことにしました。
 9月1日、朝のお世話をした後、11時頃におとを連れて動物病院へ。おとのお鼻が白くなっているのが気になる。腫瘍は3つ摘出する予定だが、主治医は4つくらい摘出するかもしれないと言ってました。私はなんとなく「5つくらいあるんじゃないの?」と冗談混じるで主治医に言った。血液検査の結果とおとは少し貧血気味だったので手術が始まるまで点滴をすることになった。そして、15時頃におとの手術が始まった。手術は1時間くらいで終わったが、かなりの大手術で21針も縫われてた。術後の説明で、結局、私の予感通り腫瘍は5つ摘出したとのこと。背中の方にも腫瘍があったのだが、おとの毛が刈るのはかわいそうなので、毛を刈るのはお腹の方だけ済むようにして背中の腫瘍もなんとか摘出してくれたらしい。腫瘍は病理検査に出して調べることに。できれば今後は自宅療養にしたかったので、とりあえず自宅に連れて帰ることにしました。
 帰宅後、おとの貧血状態が解消しないので、このままでは点滴しないといけない状態なので9月2日の朝、おとを入院させました。
 9月6日、夕方動物病院に電話したところ、主治医から病理検査の結果は「悪性リンパ腫」と告げられた。仕事が終わった後、即行で動物病院へ行く。主治医から詳しい説明。手術後も腫瘍ができていてかなり進行が早いのが気になる。
 さて、おとの治療方法について抗がん剤を使うかステロイド投与だけにするかをその場で決めなければならなかったので、主治医の説明では抗がん剤は副作用が酷いし、ステロイド投与だけでも大丈夫なケースもあるとのことで、おとができるだけ苦しまないようにとの配慮からステロイド投与だけで治療することに決めました。この日からステロイド投与を始める。おとは退院してもよいとのことだったので自宅に連れて帰りました。
 おとは退院後は普通のご飯を食べるのだけど、貧血が解消されないので、カケシアをアミノペッツで溶いた流動食を与えていました。
 9月10日、お昼頃、おとの抜糸とひろの予防接種の為に動物病院に行く。ひろは予防接種前に必ず血液検査を行うのだが、ちょっと低血糖気味でインスリンノーマの疑いがあるとのことで2週間後くらいにもう一度血液検査をすることになった。おとの血液検査の結果は相変わらず貧血気味なのだが、ご飯の食べ具合も問題ないので、引き続き自宅療養することになりました。それにしても、おとの悪性リンパ腫は進行が予想以上に速いのが気になります。主治医もこんなの初めてだと言ってました。
 動物病院からの帰り道、車で20分くらい走ったところでおとがすごく辛そうに呼吸するので「熱中症になったのでは??」と思ったのだが、15時までに帰宅せねばならぬ用事があったので、信号の度におとの様子をチェックしながら、水を舐めさせてなんとか家に辿り着く。とりあえずおとに熱中症のときの処置をして、おとが落ち着いたところで用事を片づける。その後、おとの熱が下がらず、呼吸も荒い状態が続いた。主治医と連絡をとりながらおとの様子をみるという状態が続く。9月12日の夜くらいに熱はなんとか下がったが、おとは流動食しか食べられない状態は続きました。呼吸は荒いのを見るとすごく辛いです。
 9月13日、仕事を16時に上がらせてもらい、おとを動物病院に連れて行く。レントゲン検査の結果、腫瘍は既に全身に転移していて、肺にも転移しているために呼吸困難に陥っているとのこと。何故かタイミングよくルーシーさん夫妻が動物病院に来ていたので、おとの病気のことを診察室でレントゲン写真を使って詳しく解説してあげた。そして、恐らくもうおとと会うことは出来ないと思うからと伝え、おとに最後のご挨拶をしていただきました。
 おとは入院してもこれ以上治療する術がないとのことで、自宅に連れて帰ることになりました。なんとか週末まで持てば私がおとのそばに付いていてあげられるのにと主治医に話すと、主治医はなんとか金曜日の夜までもつようにと処置をしてくれた。帰宅後、おとに流動食を与えて寝ました。
 9月14日、おとは自力で給水ボトルから水は飲めるのですが、流動食しか食べられない状態なので、仕事に行く前にできるだけ流動食を与えて、おとが給水ボトルから水を飲みやすいようにポジションを調整して仕事に行く。給水ボトルの中には少しでも栄養が取れるようにとのことでペットスエッツを入れておいた。帰宅後、おとをチェックし、急いで流動食を与える。おとに少しでも栄養分を与えようとオリゴ糖を探したが、粉状のものが手に入らず、結局オリゴのちからを買った。そして、オリゴのちからを流動食に数滴混ぜておとに与えた。その後、流動食に混ぜていたヤギミルクが切れそうだったので、熱帯倶楽部まで買いに行く。店長さんにはおとは肺に腫瘍が転移してしまったことを伝えました。おとは熱帯倶楽部からお迎えした子で、エルフィンの初物のパステルシナモンの子なので、店長さんも非常に残念がってました。熱帯倶楽部から戻った後もおとに流動食を与えました。まだ大丈夫そう。しかし、おとが呼吸が辛くって「グ〜、グ〜、グ〜、グ〜」って言っているのですが、何故か「おとうちゃん、助けて、苦しいよ、苦しいよ」って聞こえるんですよ。それがもの凄く辛いです。
 9月15日、前日と同じようにセッティングしたが、おとが少しでも栄養が取れるようにと給水ボトルの中はペットスエッツにオリゴのちからを数滴垂らして混ぜたものにした。仕事が終わって帰宅途中の19時半過ぎに地下鉄の中で意味もなく涙が流れた。そして、20時過ぎくらいに帰宅したのですが、そのときにはおとは既に旅立っていました。おとはいつものようにお寝んねしているかなってポーズでしっぽは爆発していなかったので、おとはきっと安らかに旅立ったことと思います。主治医に電話して報告すると、おとの今の状態からすると、恐らく旅立ったのは1時間以内ではないかとのことでした。帰宅途中、地下鉄の中で意味無く涙が流れたのは、きっとおとが旅立った時間だったんだろうとこのとき理解しました。
 おとくん、大変な病気と戦って、ほんとうにお疲れ様でした。
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ファイル名 掲載日 ヒット
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おとの病理検査の結果を公開用に差し支えない範囲で編集したPDFファイルです。 なお、再配布および営利目的の使用は禁止します。
2006/10/18 1239

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